市の4月感染者数1666人/新型コロナ
3月の4倍、後半増加/入院2人、大半は自宅療養
市の発表によると、4月の1カ月間に市内で新型コロナウイルスへの新規感染が確認された人数は1666人となり、410人だった3月の4倍以上となったことが30日、分かった。1日の感染確認者数は月の後半に多い日が集中していて、19日と27日は4月としては最も多い98人の新規感染が確認された。ただし、30日時点での療養状況を見ると、病院入院中の感染者は2人のみで、療養者の大半は自宅療養中となっている。
4月に1日の新規感染確認者数が100人を超えた日はなかったが、90人台となった日は2日あった。そのほか80人台が5日、70人台が2日、60人台が3日、50人台が5日あり、1カ月のうち17日で新規感染者数が50人を超えた。3月で1日の新規感染者が最も多かった日は29日の39人で、30人台の日は同日と31日の2日のみだった。
1週間での感染者数を見ても4月は後半になるほど人数が多い状況となった。3月27日から4月2日の週が195人だったのに対し、3日から9日の週は277人、10日から16日の週は335人、17日から23日の週は486人、24日から30日の週は495人と右肩上がりで増加している。
一方、宮古地区の療養状況を見ると、30日時点で病院入院中は宮古病院に軽症患者2人が入院しているのみで、そのほかは宿泊施設療養中が22人、自宅療養中が436人、入院・療養等調整中が160人となっている。
市は現在の感染状況の傾向について「年代別で見ると40代以下に多く、特に10代、10代未満の感染が増加しており、子どもから家庭内感染が広がっていると考えられる」との認識を示し、家庭内での感染防止対策の徹底を要望。また、4月29日から春の大型連休(ゴールデンウイーク)期間に入り、観光客や帰省者など人の動きの増加が見込まれ、感染がさらに拡大することが懸念されるとして、市民に対しマスク着用や手指消毒、しっかりとした換気、「3密」の回避などの基本的な対策を実行するよう改めて協力を呼び掛けている。