給料少なく親から援助/市が家計簿に置き換え紹介
独り立ち、依然厳しく/22年度予算
宮古島市は2022年度一般会計当初予算を、年間に必要な生活費が500万円の家計に置き換えて算出した。それによると、年間収入は給料(市税)が77万円、パート収入(負担金・使用料など)は18万円と少なく、食費などの支払い(支出)はほとんどが親(国、県)から援助を受けている。依然として苦しい生活が続いており、独り立ちは厳しい状況だ。
市民が市の予算を身近に感じて関心を持ってもらおうと、「広報みやこじま(5月号)」で表などを使って分かりやすく紹介している。
市の22年度一般会計当初予算は376億7449万円で、前年度に比べると6650万円少なくなった。
公債費(公債の償還や利子の支払いに要する経費)や、医療費、保険料、介護サービスなどの扶助費の増額には、前年度に引き続き、財政調整基金(貯金)などから繰り入れるなどして対応している。
このような財政状況を家計簿に見立てると、入ってくるお金(収入)で最も多いのが親からの仕送り(市の予算項目では地方交付税など)182万円。次いで親から特別にもらう仕送り169万円。合わせて351万円となり、これだけで年間の生活費(500万円)の約7割を占めている。
一方、出て行くお金(支出)は食費(市の予算項目では人件費)が89万円、光熱水費・通信費(備品購入費などの物件費)は94万円となっている。
少ない収入で生活をどう維持していくかという大きな課題を抱えているにもかかわらず、自宅増改築や修繕費(維持補修費など)に年間76万円を充てている。
預貯金の残高は175万円だが、ローンの残高は585万円となっている。