【新型コロナ・8日】宮古128人コロナ陽性 病床使用率37.9%に上昇
【那覇支社】沖縄県は8日、宮古島市で前週から13人増となる128人が新たに新型コロナウイルスに感染し、宮古地区の病床使用率は前日から18.2ポイント上昇の37.9%となったと発表した。病床使用率が30%を超えるのは2月20日(30.3%)以来約2か月半ぶり。県は、医療機関で多くの陽性者が確認されていることが影響しているとした。
市内の直近1週間の新規陽性者数(人口10万人当たり)は1208.24人と、全国ワーストの県全体(699.34人)を大幅に上回る状況が続いている。
同日は、多良間村に居住するとみられる新規陽性者は確認されなかった。県全体では、2060人(前週比506人増)の新規陽性が判明した。
オンライン会見で、県保健医療部の城間敦感染症総務課長は、2日連続で県全体の新規陽性者数が2000人を超えたことについて、「連休中に人と人が接する機会が増えており、その影響で新規感染者数も多くなっている」との認識を示した。
宮古地区の病床使用率の上昇については、「6~7日に医療機関で多くの陽性者が見つかっていると報告がある。その影響で使用率が上がっている」と説明した。同一の施設かなど、詳細を保健所が調査中という。
市在住の新規陽性者は、10歳未満~90歳以上の128人。年代別で最も多いのは、30代の26人。40代が21人、10代が16人、10歳未満が14人、20代が12人、60代が11人、50代が9人、70代が8人、80代が6人、90歳以上が4人だった。年代確認中は1人。
職業別では、小学生の15人が最多で、会社員12人、サービス業と建設業が各11人、無職8人、中学生7人、公務員と飲食業が各6人、高校生と販売業、医療従事者、農業が各3人など、幅広い職種で確認された。
市内での療養者数は896人となり、2日連続で過去最多を更新した。入院中の患者は宮古病院の9人(中等症のみ)、民間病院の16人(軽症のみ)の計25人。そのほか、宿泊施設療養中が25人、自宅療養中が504人、入院・療養等調整中が342人だった。