全国金賞受賞たたえる/北中打楽器四重奏
歴史刻んだ碑を除幕
第33回全日本アンサンブルコンテスト(昨年3月20日、新潟市で開催)で金賞を受賞した北中打楽器四重奏の演奏者4人をたたえる記念碑がこのほど完成し26日、除幕式が行われた。生徒たちは「光栄に思う。この記念碑を見て、多くの人たちが『自分も頑張ろう』と思ってくれればうれしい」と喜んだ。
記念碑の高さは約2㍍で、正門を入った中庭に設置。大太鼓をイメージしたという六角形の宮古産トラパーチンの台座と琉球石灰岩を使い、生徒たちの功績をたたえるとともに無限に広がる可能性を強調した。
記念碑中央のプレートには大会名と「打楽器四重奏 金賞受賞」の文字、当時の指導者下地秀樹さん、演奏者の砂川桃子さん、下地佳那子さん、平良真紀子さん、渡部のぞみさんの名前を刻んだ。亀濱敏郎校長の直筆という。
また、全国大会で4人がダイナミックにマリンバと打楽器を演奏している写真を入れたほか、台座には全国大会で演奏した「マリンバコンチェルティーノ『ザ・ウェーブ』より」の楽譜を彫り込んだ。
除幕式には、今年3月に卒業した北中吹奏楽部の部員や保護者、当時のPTA会長、指導者らが参加。記念碑を中心に左右に分かれてひもを引き、覆っていた布を取り除くと、参加者からは大きな拍手と笑顔が広がった。
亀濱校長は「アイデアいっぱいの記念碑が出来上がった。皆さんの活躍は北中の歴史として刻まれた」と祝福。当時の指導者下地さんは「皆さんと巡り会えたおかげで良い思いをさせてもらった。音楽を通して仲良くなれたことがうれしい」と話した。
4人の生徒も一人一人あいさつし「全国大会に行けたことや記念碑が建てられたことは、先生や部員、保護者たちの支えがあったからこそ。これからも頑張っていきたい」と喜びと抱負を述べ合った。
記念碑は、北学区に住む下地靖さん(下地石材代表)が学校と協力して設置、全国大会出場の際、各方面から集まった寄付金の一部も活用した。