8割が復帰肯定/きょう節目の50年
将来へ「人材」重視/宮古毎日意識調査
きょう15日は沖縄が日本復帰して50年になる。宮古毎日新聞は宮古島市、多良間村在住の10歳以上の男女を対象にした意識調査を実施した。約8割が「復帰してよかった」「どちらかと言えばよかった」と答えた一方で、沖縄本島との格差については約9割が「ある」「どちらかと言えばある」と回答した。将来に向けては「人材育成」「自然保護」などに力を入れるべきだとした。
復帰してよかった理由として、「本土との交流」「教育の向上」「道路整備」「医療の充実」など。逆に 「よくなかった」「どちらかと言えばよくなかった」と回答した人は「自衛隊基地が増えた」「物価が高くなった」「観光客が増え地元の海や飲食店などに入りづらくなった」が多かった。
沖縄本島との格差については、約9割が格差があると感じており、理由として「農産物の輸送費や配送料の負担が大きい」「物価やガソリン代など生活コストが高い」などを挙げ、日常生活の中で経済的な格差を感じていることが浮き彫りになった。
復帰50年で考えることや気になることについては、「離島格差」「所得」「環境」「少子高齢化」などで、将来に向けて力を入れるべきことは「人材育成」「自然保護」「子育て環境の充実」「農業・水産業」などを挙げた。
調査は1~14日午後3時までウェブで行い、計136人(男性75人、女性61人)から回答があった。年代別では50代が最多で39人(28・7%)、次いで60代38人(27・9%)、40代29人(21・3%)、30代12人(8・8%)、70代9人(6・6%)、20代4人(2・9%)などとなった。
居住地別では平良が8割以上を占め、職業別では会社員、自営業、パート・アルバイトが多かった。