建て替え候補地に4カ所/市総合体育館
現存地やドーム隣など/市教委 用地選定委設置
老朽化が進む市総合体育館の建て替え計画について、市が候補地を現存地など4カ所に絞ったことが25日、分かった。候補地は現存地、JTAドーム宮古島の隣接地、市役所近くの国有地、カママ嶺公園。耐力度調査の結果、改修よりも建て替えが望ましいと判断した。担当課が市教育委員会の定例会で明らかにした。
定例会には、用地選定委員会設置要綱の制定が提出され、原案通り承認された。条例に基づく諮問機関ではなく、関係者からの意見を聞くことを目的としている。委員は市スポーツ協会や市社会福祉協議会、商工会議所、観光協会、市の代表ら20人以内で構成される。
市は基本構想をすでに固めており、今年度の当初予算に基本設計など7300万円を計上。「複合型スポーツ振興・人材育成拠点施設」としてメインアリーナやサブアリーナ、屋内ランニングコースなどを整備する方向で進めている。
市総合体育館は1984年1月に完成し、築38年が経過している。台風により、過去3度も屋根が吹き飛ぶ被害を受け、補修後も雨漏りがある状態だ。建て替え計画は以前から進められていたが、コロナ禍で会議が開けず作業が進んでいなかった。
基本構想では、必要機能としてメインアリーナのほか▽更衣室・ロッカー▽トレーニング室▽フィットネススタジオ▽観客席▽多目的室▽キッズルーム│などを整備する予定。メインアリーナとサブアリーナに隣接する器具庫、医務室なども盛り込まれている。