【新型コロナ・29日】新規陽性者、宮古島市57人 多良間村0人
【那覇支社】県は29日、宮古島市で新たに57人(前週比38人減)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。多良間村では2週間連続で新たな陽性者は確認されていない。県全体では、前週比577人減少となる1173人について新規陽性が判明した。
同日、オンラインで会見した県保健医療部の宮里義久感染対策統括監は、県全体の状況について「新規陽性者数などが前週比で下がったり、PCR検査の陽性率が抑えられたりしているので、感染が減少する傾向にあるとは考えている」と述べた。
一方で「医療のひっ迫はまだまだ続いていると考えているので、適正な救急医療や、重症化しやすい高齢者や基礎疾患を持った方に感染を広げないように感染対策の徹底を呼び掛けていきたい」とも強調した。
市内で陽性が判明したのは、10歳未満~80代の57人。年代別では、10歳未満と30代の各14人が最も多く、次いで40代の8人、10代の7人、50代と60代の各4人などと続いている。
職業別では、小学生と無職が各9人で最多。そのほか、会社員5人、教育関係3人、保育士とサービス業、高校生、アルバイトが各2人、建設業と中学生、販売業、自営業、農業、飲食業、介護従事者、製造業が各1人。職業確認中は15人だった。
直近1週間の新規陽性者数(人口10万人当たり)は、宮古島市は1151.49人。ピークだった5月14日の1506.64人からは低下が続いているものの、依然として非常に高い値となった。県全体の値も、一時の約1000人からは低下したが、29日時点で744.79人と、全国平均(158.87人)を上回っている。
また、県で今月末に期限を迎えるモデルナワクチンのうち、約9万4000回分が破棄される見通しであることも明らかになった。昨年3月から県に供給されたモデルナワクチンは約69万回分で、約13%程度が廃棄されることになる。
宮里統括監は「モデルナワクチンは、ファイザーと効果に差はない。(ワクチンの)種類にこだわらずに接種を前向きに検討してほしい」と強調した。