選挙選が最終盤へ/参院選沖縄選挙区
各陣営、街頭で訴え/期日前投票にも全力
参院選は終盤戦に入り、各支部とも票の上積みに全力を挙げている。コロナ禍、大規模集会など以前のような選挙運動ができず、主要道路での手振りやチラシ配布が中心だ。各陣営とも秋の知事選への基盤固めを狙い、期日前投票に行くよう呼び掛けている。沖縄選挙区(改選1)には5人が立候補をしているが、「オール沖縄」勢力が推す無所属現職の伊波洋一氏、自民党新人の古謝玄太氏の事実上の一気打ちとなっている。
伊波陣営
伊波洋一後援会宮古支部(國仲昌二支部長)は革新系市議らを中心に、支援者たちが街頭でのスポット演説などを行い、伊波さんのこれまでの実績や政策などを訴えている。
同支部の奥平一夫顧問は「これまでもそうだったが国政選挙は少し盛り上がりに欠けるとは感じる。選挙戦も終盤にかかっているため、選挙を盛り上げていきたい」と意気込む。
今回の選挙はとても大事な選挙との考えを示し「市議の皆さんも同じ思いで活動を展開している。絶対に負けられない」と強調した。
予想する投票率については「できるだけ多くの人に投票してもらえるよう投票を呼び掛けている」と明言を避けた。
コロナ禍でこれまでのように集会などが開けないほか、チラシ配布時もできるだけ対面を避ける状況の選挙戦については、「厳しい状況ではあるが、各市議や支持者がそれぞれ動き、有権者へ丁寧に説明し、政策浸透を図っている」と話した。
「交差点などでの朝の手振りや、夕方の街頭演説、旧郡部でのスポット演説を増やしており、市民の反応も日に日に良くなってきていると感じている」と手応えを語った。
古謝陣営
古謝げんた後援会宮古島支部(下地義治支部長)は、保守系市議らを中心にチラシ配布や期日前投票に力を注ぐ。同支部の宮国高宣事務局長は「国政選挙は候補者との接点が少なく、盛り上がりに欠けていることは否めない」と指摘。過去の投票率の低さに危機感を募らせる。ただ、期日前投票は伸びており、日程も前回より1日多いことを挙げ「できるだけ高い投票率を目指すのみ」と具体的な数字には触れなかった。
「古謝氏は相手候補より知名度は低いが、若さと行動力にプラスして、宮古にルーツを持っているというのが強みだ。そこをアピールしていきたい」と最終盤の追い込みをかける。
コロナ禍、以前のように懇談会ができず、古謝氏の政策の浸透が図られない中、個別訪問など限られた期間で有権者へしっかりとアピールする草の根的な活動を展開している。
朝夕はサラリーマンの出勤・帰宅時間を狙い、主要道路で手振りなどで支持を訴え。宣伝カー2台で旧郡部もくまなく巡っている。
宮国事務局長は「事務所に出入りする運動員の情報などから、勝てるという手応えを感じている」と力を込めた。