葉タバコ買い入れ開始
長雨で反収激減/初日平均キロ単価1994円
2022年産葉タバコの買い入れ作業が20日、全国に先駆けて平良西里の日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日は伊良部、下地両地区の計7農家から買い入れ、平均反収(10㌃当たり収量)は146㌔、平均キロ単価は1994円。長雨によって反収は激減したが、単価は前年初日より高かった。買い入れは8月5日までの予定。
今期産はJTが廃作希望者を募集したことで農家戸数が減少したことに加え、長雨の影響で病気が発生した。収量は前期の3分の2程度となる見込み。
買い付け開始式で、JT西日本原料本部沖縄リーフオフィスの石井三陽所長は「農家にとっては苦労が多かった1年だった。皆さんの取り組みに対して感謝と敬意の気持ちを表したい。来年に向けて共に進んでいきたい」と語った。
県葉たばこ耕作組合の太田彰組合長は「仲間が減り、雨で収量が減った中、買い付け初日を迎えた。農家としては品質にこだわっている。終了までの期間、よろしくお願いしたい」と話した。
今年の買い入れ作業は昨年同様、新型コロナウイルス感染防止を徹底するため、取扱所に入る人員数を制限して作業に当たっている。
買い入れは宮古の各地区のほか、石垣市の葉タバコも取り扱っている。
葉タバコは宮古の農業収入で大きなウエートを占める品目。今期は73戸(市・66戸、多良間村・7戸)の生産農家が計289㌶の面積で栽培した。
宮古地区の21年実績は収量が1008㌧、販売額は21億5400万円、反収は234㌔だった。