太陽光パネル整備本格化/市役所駐車場
工事中、一部使用不可に
市が市役所庁舎内で使用する電気を発電する太陽光発電パネルを庁舎駐車場に設置する整備工事は21日、同パネルを敷き詰める架台の支柱基礎工事が行われるなど本格化している。庁舎東側の市民駐車場の一部が一時的に使用できなくなるため、市財政課では「市民にご迷惑をお掛けするが、ご協力をお願いしたい。東側には臨時駐車場もある」と理解を求めている。
この事業では、市民駐車場と公用車・職員用駐車場の一部に架台を設置し、計6047平方㍍に3597枚の太陽光発電パネルを敷き詰める。
事業費は7億8000万円で、国の補助金が4億2000万円、市の持ち出しは3億5600万円。
市では、保守メンテナンスを含めた費用を民間事業所に支払って管理を委託する。売電は予定していない。
市では、太陽光パネルで発電した再生可能エネルギーの利用で、二酸化炭素排出削減や電気料金の圧縮につながるとしている。稼働は2023年2月を予定している。
同課によると、市役所の電気料金は年間約3800万円。発電設備の稼働で約230万円の削減を見込んでいるという。
また、公用車は約140台で年間のガソリン代は約1000万円と説明。今後、約100台を電気自動車に移行し、太陽光発電で充電することで、ガソリン代削減、CO2削減の効果があると強調している。
現在の市民駐車場は「青空駐車場」だが、太陽光発電パネルを敷き詰める架台を高くして屋根状にすることで雨よけや日よけとなり、「市民の利便性も向上する」としている。