日照り続き、少雨傾向に
7月降水量は平年の2割/市、29日に干ばつ対策会議
宮古島では7月に入り日照りが続いていて、降水を観測した日は27日までで7日間のみ、降水量は7月1カ月の平年値の2割に満たない状態という少雨傾向が続いている。その影響で市内各所のサトウキビ畑では葉のロール現象が確認されるなど農作物への影響が懸念されることから、市は29日に干ばつ対策会議を開催し、関係機関と今後の対応について協議を行う。
宮古島地方気象台が7月に入り0・1㍉以上の降水量を観測した日と観測量は▽2日=1・0㍉▽3日=0・5㍉▽4日=6・0㍉▽5日=16・5㍉▽14日=1・0㍉▽16日=1・5㍉▽18日=1・0㍉―。10㍉以上を観測したのは5日のみで、7日間での合計降水量はわずか27・5㍉。7月1カ月の平年値は151・6㍉であることから、27日時点では平年値の18%にとどまっている。この数字について同気象台では「かなり少ない」との認識を示す。
少雨傾向が続いている状況を受け市は、干ばつ対策会議を29日に開催することを決めている。市農政課によると「数件の農家から、いつからかん水をするのかとの問い合わせはきている」という。市内の現状については「日照りが続いていて各所でサトウキビのロール現象が見られている。スプリンクラーが整備されている畑は良いが、久松や鏡原、伊良部、池間などのスプリンクラーがない畑にとって問題となる」との考えを示した。
27日午後時点での週間天気予報によると、宮古島地方は30、31日と8月2、3日は曇り一時雨、降水確率50%となっている。「恵みの雨」がもたらされることが期待される。