現金盗もうと自販機壊す/窃盗未遂容疑で男逮捕
自販機荒らしか、余罪捜査/宮古島署
現金を盗もうとして、設置されている自動販売機の扉を壊したとして宮古島署は1日未明、自称パチンコ店従業員の男(30)=平良東仲宗根=を窃盗(自販機狙い)未遂容疑で現行犯逮捕した。同署では男の認否を明らかにしていない。市内では昨年10月ごろから「自販機荒らし」の発生が連続して発生しており、同署では連続犯の可能性も含めて、余罪などについても今後も捜査を進めていく。
同署によると男は同日午前4時38分ごろ、平良西仲宗根の市多目的前福屋内運動場前にある自動販売機から現金を窃取しようと企て、開閉扉を破壊したが、警察官に発見されたことからその目的を遂げなかったという。
市内ではこれまでも自販機荒らしが相次いで発生しており、同署では深夜などで警戒態勢を取っていた。この日は警戒中の警察官が同所に設置されている自販機の周りで、ライトが点灯、消灯するなど不審な動きを確認。警ら中の警察官に応援を求め、男を包囲したところ、自販機の扉を壊し始めたことからその場で逮捕した。
自販機が壊される被害は昨年10月に上野で確認されてから、相次いで発生している。これまでに市熱帯植物園や狩俣の西の浜、新城海岸や砂山ビーチなどの観光地やゴルフ場、学校内に設置している自販機など約50台ちかくが被害に遭っているとみられる。自販機荒らしは先月末にも発生している。
同署では「これまでの連続犯かも含めて慎重に捜査を進めていく」と話した。
自販機設置業者の男性は「犯人が捕まったと聞いて良かったが、単独犯かどうかも気になる。これで少しは安心できる」と語った。