水上バイク事故が増加/水難事故22年上半期
宮古島署「海のレジャーに注意」
宮古島警察署(仲宗根宗信署長)は5日、2022年上半期の水難事故発生状況をまとめた。それによると発生件数は8件(事故者12人)で2人が死亡している。前年同期比で7件(同10人)増となっている。特に水上バイクの水難事故が増加傾向にあることから注意喚起しており、同署でも「マリンレジャーをする際は十分な注意が必要。必ずライフジャケットを着用してほしい」と訴えている。
水難事故の発生状況を見るとシュノーケル中が2件(事故者2人)、ダイビング中1件(同1人)、水上バイクが3件(同6人)、その他2件(同3人、うち2人死亡)となっている。事故者のうちほとんどがライフジャケットを着用しており、死亡するなど大きな事故は防げているという。
発生別では水上バイクの水難事故が激増している。3件中2件が骨折。後部同乗者が波による衝撃や旋回時の遠心力などによる落水とみられている。
水上バイクは40ノット以上(時速75㌔)の高速航行が可能で落水すれば水面であってもアスファルトで転倒するのとほとんど変わらない。今年6月28日に前浜ビーチ沖合で発生した事故は40代男性が海中に背中から転落し、肋骨(ろっこつ)6本を骨折している。
また、水上オートバイ船尾のジェットノズルから放出される「ジェット噴流」で、下半身の開口部に受けると、肛門破裂や内臓を損傷するなどして後遺症の残る重症となる場合もある。
同署では「マリンスポーツやレジャーをする際には自分の命を守るためにも必ずライフジャケットを着用してほしい」と話した。