7月末の普及率33・4%/マイナカード
県、全国平均を下回る/4月比では2・3ポイント向上/宮古島市
宮古島市におけるマイナンバーカードの交付が、7月末時点で1万8554枚となった。人口に対する交付枚数率は33・4%。今年4月からは2・3ポイント向上したが、全国および県平均を下回っている状況が続いている。担当する市民課は「市独自でも努力をしながら県や国のサポートを受けて、交付率を上げていきたい」としている。
同カードは、政府のデジタル推進の中核となっているが、全国的に伸び悩んでいる状況だ。7月末時点で全国は45・9%、沖縄県は36・9%となっている。
政府は昨年に続き、普及率の向上を図ろうと「マイナポイント」事業の第2弾を6月末から開始した。同カードの新規取得や健康保険証としての利用申し込みなどを行えば、最大で2万円相当のポイントを受け取ることが可能だ。
市民課によると、7月の申請件数は5月の倍近くあった。8月はやや件数は減ったが、それでも1・5倍はあり、「マイナポイントの効果はある程度あった」とみている。
7月からは各携帯電話ショップで申請サポート事業が始まっており、最短10分で完了するなど申請しやすくなっている。
宮古島市では申請後に、カードを受け取らない市民が約1000人いることも課題の一つ。夜間や休日交付を実施して、平日に来庁できない市民が受け取れるよう対応しているが、伸び悩んでいる。
マイナンバーカードとは個人番号が記載された顔写真付きのカードで、本人確認の身分証明書として利用することができる。
各種行政手続きのオンライン申請をはじめ、コンビニエンスストアなどで住民票などを取得することも可能となっている。