市民、観光客の交流拠点に/平良庁舎整備方針
利活用検討委を設置/委員長に平良和枝氏選出
市の平良庁舎利活用検討委員会が19日設置され、市役所で座喜味一幸市長から委嘱を受けた委員たちが事務局の示した利活用案を基に活発な意見を交わした。委員長には平良和枝氏(KAZUデンタルクリニック)、副委員長に中尾忠筰氏(宮古島商工会議所副会頭)が選出された。
座喜味市長はあいさつで「旧平良庁舎は、市内の経済の拠点になるとともに、にぎわいの大きなうねりを作り出していく拠点になる」と述べ、率直かつ大胆な構想を打ち出してほしいと委員に呼び掛けた。
事務局が示した整備方針案では、平良庁舎を「市民と観光客との交流拠点」と位置付け。市民は日常生活の場所として買い物や食事、活動のため、観光客は観光拠点として訪れるとし、「市民活動が行われる空間に観光客が立ち寄ることで、市民との交流のきっかけが生まれる」とした。
利活用方法では、▽観光振興▽市民活動の場▽教育機関▽大手コーヒーチェーン▽スタートアップ企業への貸しオフィス│の5項目を挙げた。
このうち観光振興では、観光案内施設を導入することで一定数の観光客を呼び込み、周辺商業施設への歩く観光を紹介。「通りを散策し、ゆったりした観光が勧められる」とした。
市民活動の場では、議場を改装し市民活動の場(芸能、趣味、舞台発表)として気軽に使用できるようにすることで、「市民生活に活気が生まれる。活動後、建物内で飲食等ができればより交流を深めることができ、市民の満足度向上につながる」としている。
委員は次の通り。
【委員長】平良和枝(KAZUデンタルクリニック)【副委員長】中尾忠筰(宮古島商工会議所副会頭)【委員】奥平芳浩(宮古島商工会議所青年部会長)吉井良介(宮古島観光協会長)伊志嶺一弘(下里通りハイビスカス通り会長)野津芳仁(西里通り商店街振興組合副理事長)堀川政憲(市場通り商店街振興組合理事長)具志堅貴昭(宮古青年会議所直前理事長)下地一作(宮古島地区宅地建物取引業者会長)嶺井忍(沖縄振興開発金融公庫宮古支店長)森坪真翔莉(ブリス)伊志嶺敏子(伊志嶺敏子一級建築士事務所)新里聡(市政策参与)伊川秀樹(市副市長)與那覇勝重(市総務部長)大嶺弘明(市建設部長)上地成人(市観光商工スポーツ部長)