水しぶきに歓声/宮古島の海びらき
子どもたち初泳ぎ
2011年海族まつり「第33回サンゴの楽園未来まで集まれ遊ぼう宮古島の海びらき」(主催・宮古島観光協会)が3日、与那覇前浜ビーチで、海族まつりのオープニングイベントとして開かれた。海水温はまだ低いものの、子どもたちは水しぶきを上げながら元気に初泳ぎを楽しんだ。今年の海びらきは東日本大震災被災者に見舞いの意を表すとともに、復興を支援するイベントと位置付け、会場で義援金の募金活動も行われた。
宮古島の美しい海を島内外にアピールし海浜を永久の観光資源として守り育むとともに、海の安全祈願を行うことを目的に毎年、4月第一日曜日に開催。今年は子どもたちに人気のキャラクター「琉神マブヤー&ガナシー」がオープニングで登場。先着40組の家族と撮影会を行ったほか、東日本大震災被災者への募金活動にも参加した。
開会式典では主催者を代表して豊見山健児観光協会長が来場者に「多彩なプログラムを用意しているので、海の安全を祈りながら存分に楽しんでいただきたい」と呼び掛けたほか、来賓を代表して下地敏彦市長と沖縄観光コンベンションビューローの平良哲会長があいさつした。式典の冒頭には来場者全員で黙とうを行い、震災被害者へ哀悼の意をささげた。
観光協会青年部の佐久田重秀部長と3人のミス宮古による「海びらき宣言」、下地市長や豊見山会長らによるテープカットに続き、初泳ぎが行われ、カウントダウンの合図に合わせ、子どもらが一斉に海へ向かって駆け込んだ。水の冷たさに思わず声を上げる子もいたが、水中メガネを着けて海の中を見たり、水を掛け合ったりして思い思いに今年の初泳ぎを楽しんだ。
毎年の恒例となっているトレージャーハンティングやクルマエビとウナギのつかみ取り、クイズ大会のほか、今年で4回目となる「島サバ跳ばし大会」も開催。小学生以下の子ども、中学生以上の男女の計3部門で跳ばす距離を競い合った結果、子どもの部は9㍍75㌢を記録した石原太朗君(8)=平良字下里=が、女性の部は13㍍95㌢を跳ばしたメアリ・ホーリーさん(25)=同=、男性の部は15㍍35㌢を記録した後藤武弘さん(34)=大阪市=が優勝した。
海びらきには、関東、関西方面から来島しているツアー客も参加した。東京から家族4人で訪れた荒井英実さん(45)は今回で海びらき参加が3年連続となる。荒井さんは「宮古島は特に海がきれいで、人が優しい。八重山とも本島とも違う魅力がある。日程が合えば来年もまた来たい」と語った。