海中公園がオープン
観光新拠点に期待/関係者集い記念式典
市平良字狩俣の海浜地域で整備が進められてきた宮古島海中公園のオープン記念式典が5日、同施設で開かれた。宮古島市の下地敏彦市長や担当職員、管理運営を行う宮古島海業管理センターの役員、地域住民や関係者ら約100人が参加し、完成を祝うとともに施設を見学した。一般公開はきょう6日午前9時からで、グランドオープン前の6月末までは特別料金で入園することができる。
海の中を見ることができる海中観察施設、帆掛けサバニの体験乗船などができる磯遊び施設、管理棟からなる海中公園。地上と階段でつながる海中観察施設の横幅は29・6㍍、奥行きは5㍍、床から天井までの高さは3・4㍍で、高さ1・5㍍、幅50㌢窓が前面に20カ所、側面に各2カ所の計24カ所設置されてて、そこから海の中を泳ぐスズメダイやチョウチョウウオなどさまざまな魚を見ることができる。
記念式典では、施設名を刻んだ高さ3㍍の碑の除幕、施設オープンテープカットなどを行い完成を祝った。下地市長は「施設の目玉である海中観察施設は、雨天時でも海中の水産動植物を観察することができ、宮古島の新たな観光拠点として発展していくことを確信している」とあいさつ。市議会の下地明議長は「児童生徒や市民の生涯学習の場として大きく貢献するものと期待している」、宮古島海業管理センターの豊見山健児代表取締役は「地域振興と観光産業の発展の一助となれると思う。設立目的の達成に向け頑張っていきたい」との思いを述べた。
その後、参加者は施設を見学。海中観察施設では、窓の前を泳ぐカラフルな魚を目にし、驚きや喜びの声を上げる人や、写真撮影する姿などが見られた。狩俣小学校5年生となる比嘉京香さんは「こんなに魚がいることを知らなかったので、見ることができ興奮している。またぜひ見に来たい」、ミス宮古の永山侑衣さん、下里千尋さん、砂川美乃さんは「窓が大きくて見やすい。ダイビングができない人にも喜んでもらえる施設で、宮古島観光の目玉になれると思う」と感想を語った。
見学終了後は祝賀会も開かれ、施設完成を盛大に祝った。
海中観察施設の通常入園料は大人1000円、高校生800円、小中学生500円だが、グランドオープンまでの特別料金として、4月は大人300円、小中校生150円、5、6月は大人500円、高校生400円、小中学生250円となる。6歳以下は無料。帆掛けサバニの体験乗船などは別途料金が必要。
営業時間は4~11月までは午前9時から午後7時、12~3月は午後6時まで。年中無休。