実質収支20億7400万円の黒字/市21年度一般会計決算
決算規模、前年比17%縮小/「貯金」84億円、「借金」450億円
宮古島市の2021年度一般会計の決算は歳入が464億6700万円、歳出が441億2300万円で差し引き23億4300万円となった。翌年度に繰り越す財源の2億6800万円を除いた実質収支は20億7400万円の黒字となった。決算規模は歳入歳出共に前年度比で約17%縮小している。
市の貯金に当たる財政調整積立基金は84億8600万円。借金に当たる市債残高は450億3900万円。前年度に比べてそれぞれ6億6800万円、26億8200万円減った。特別会計の実質収支は6億6700万円の黒字で、一般・特別会計合わせた実質収支額は27億4200万円となった。
一般会計の実質収支は前年度の20億3700万円から3700万円増えて20億7400万円。財政調整積立基金は91億5400万円から84億8600万円。市債残高は457億6400万円から477億2100万円となった。21年度は14億3000万円を借り入れ、43億3300万円を償還した。
歳入の構成は、市税などの自主財源の割合が2・1ポイント伸びて29・6%、地方交付税などの依存財源は70・4%。歳出の構成は義務的経費が47・8%、投資的経費が13・3%、その他の経費が38・9%だった。投資的経費は前年比で91億4000万円(61・0%)減となっており、単独事業の普通建設事業費が大幅に減った。
財政指数は、財政力指数が前年度同値の0・36、経常収支比率は5ポイント改善して83・0%、公債費負担比率は0・1ポイント減少して15・2%、実質公債費比率は0・4ポイント上昇し7・9%となった。財政力指数は1に近いほど財源に余裕があるとされ、経常収支比率は低いほど財政構造に弾力性があるとされる。公債費負担比率は一般財源のうち公債費に充てられる割合、実質公債費比率は公債費が財政に及ぼす影響を表す指数。