佐喜真氏の初当選へ気勢/県知事選
「不利性解消に全力」/公約訴え、総決起大会
県知事選(11日投開票)に立候補している新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民・公明推薦=の総決起大会(主催・経済危機突破県民の会宮古島支部)が7日、JAおきなわ宮古地区本部大ホールで開かれた。大勢の支持者らが詰め掛けて初当選へ向け気勢を上げた。「経済危機突破」をキャッチフレーズに掲げた佐喜真氏は離島振興の一つ「不利性解消」や給食費、保育費、医療費の無償化実現に全力で取り組むことを強調した。
「サキマ淳必勝!」と銘打った総決起大会であいさつした選対本部長の下地康教県議は「この4年間、沖縄がどうあるべきかを肌にしみ込ませ、再度挑戦している。沖縄をしっかりと支えていくのは佐喜真氏しかいない」と支持を訴えた。
7月の参院選に出馬した古謝玄太氏は「経済、子供の貧困についても問題解決に導いていくリーダーシップ、実現力、政府と交渉力を持っている」とアピールした。
公明党所属の参院議員、窪田哲也氏、衆院議員の金城泰邦氏は「あと3日間戦い抜き、佐喜真知事を誕生させよう」と呼び掛けた。
自民党幹事長代行で衆院議員の梶山弘志氏は「経済の観点が現県政には欠けている。沖縄の将来を考え、将来の世代について責任を持った政治をするのは佐喜真氏だ」と述べると拍手が沸いた。
これらの応援演説を受け、マイクを持った佐喜真氏は、「沖縄本島、離島含めて格差がない環境づくりをするのは政治である」と述べ、公約として掲げた移動・輸送の不利性解消に全力で取り組む姿勢を示した。
子育て、子どもの貧困問題解決策「子ども特区」の導入については「宮古を含め県内どこに住んでいても給食費や保育費、医療費の無償化を実現する」と力を込めた。
最後は参加者全員による「ガンバロウ三唱」で心を一つにして締めくくった。
佐喜真 淳(さきま・あつし)1964年8月9日生まれ。58歳。宜野湾市真志喜出身。千葉商科大卒。2001年宜野湾市議、06年には県議に初当選し、それぞれ2期務める。12年宜野湾市長選で当選し16年に再選。18年8月知事選出馬のため辞職。