「働きたい、雇用したい」を支援/就業・生活支援センターみやこ
宮古地区で初設置
社会福祉法人みやこ福祉会(伊志嶺博司理事長)は5日、障害者の自立と安心した生活を目的に「障害者就業・生活支援センターみやこ」(神里裕丈所長)を開所した。平良字下里の同所で行われた開所式には関係者が集い、宮古地区における障害者福祉のさらなる向上に期待を寄せた。式典後は、祝賀会も行われ各種余興で開所を盛大に祝った。
伊志嶺理事長は開所式で「夢だった同センターが開所できてうれしく思う。4人のスタッフでスタートするが社会福祉協議会、行政とのネットワークを密にして障害者の就労と自立を支援していきたい」とあいさつした。
神里所長は同センター開所までの取り組みなどの経過を報告し、障害者の就労と社会自立に向けたセンター運営に意欲を示した。
開所式には、宮古福祉保健所の仲宗根正所長、宮古公共職業安定所の城間邦正所長、市社会福祉協議会の川満省三会長らも駆け付け、開所を祝うと共に施設の発展と障害者福祉の向上に期待を寄せた。
また、下地敏彦市長からも開所祝う言葉が寄せられた。
同支援センターは、障害者の福祉から就労、仕事の定着に向け一貫した支援を行う。
対象者は、宮古圏域(宮古島市、多良間村)に住む障害者。また、すでに障害者を雇用している事業所、雇用を検討している事業所。利用者の費用負担はない。
障害者の就労に向け、同センターでは他機関と連携し生活面をも含めた「働きたい」「働き続ける」を支援し、就職・雇用後も支援していく。
支援内容は、対象者、事業所、家族に対する支援があり、具体的には▽相談支援▽職場開拓支援▽実習支援▽雇用受け入れ相談▽作業指導支援▽家族支援▽連携支援-を行っていく。
職場開拓支援については、やりたい仕事。出来そうな仕事を一緒に探す。雇用受け入れ相談については、雇用するにあたり受け入れ時の配慮点や雇用形態について相談する。
同センターはすでに沖縄本島で南部、中部、北部に設置されており、宮古圏域での設置は初めて。