政策参与 予算措置なき任命は不適切
下地氏が主張、市は釈明
市長「議会軽視するつもりない」/市議会一般質問
開会中の市議会(上地廣敏議長)9月定例会は21日、一般質問が行われた。5人が登壇し、座喜味一幸市長の政治姿勢などについてただした。このうち2番目に登壇した下地信男氏は市政策参与報酬について質問。予算措置がされていない中での任命は不適切な予算執行だと指摘したほか、議案質疑での座喜味市長の姿勢についても「議会軽視だ」と批判した。それに対し座喜味市長は「議会を軽視するつもりはない」との考えを示した。
市の政策参与には新里聡氏、池間作一氏の2人が任命されている。
政策参与の任命は2022年度当初予算で1人分として216万円(1年分)を計上していたが、今年4月の任命時には2人体制となった。そのため、年間予算を2人に分けていたが、10月以降の報酬201万円を補正予算で計上している。同予算をめぐり、所管する市議会総務財政委員会では採決を一般質問終了後に先送りすることとなった。
下地氏は「増額補正の理由を4月から新たに1人追加任命があり、予算不足になったとしているが不適切な予算執行だと思う」と質問。與那覇勝重総務部長は「本来であれば年間予算で2人分の予算措置を実施し、委嘱すべきであったと考えている」と話した上で「池間参与が取り組んでいる佐良浜地区の都市計画区域の編入への取り組みなどに加え、公共施設の利活用、農林水産業の振興、6次産業の推進など早急に新里参与に取り組んでもらう必要があったため、4月からの就任となった」と説明した。
これを受け、下地氏は「明らかに地方自治法の支出負担行為に抵触する行為」と指摘した。
また、下地氏は議案の質疑で座喜味市長に考えを聞いたところ、座喜味市長が「一般質問で採り上げて」と答弁したことを問題視し、「誠意のある答弁とは思えない。議会軽視の発言」と批判した。
座喜味市長は「議会を軽視するつもりは毛頭ない。私も市議会の質疑と一般質問の理解を深める必要があると思う」と話した。