12月の操業開始不透明/多良間村議会一般質問
製糖工場煙突破損で/村長「宮糖から報告ない」
多良間村議会(福嶺常夫議長)の9月定例会が26日、開会した。初日は一般質問が行われ5人が登壇し、村の物価対策や農業振興などについて当局をただした。このうち垣花幸徳氏が多良間村多良間製糖工場の煙突倒壊について質問。伊良皆光夫村長は「宮古製糖多良間工場から報告がない」と述べ、修繕に向けての協議が進んでいないとの見解を示した。多良間では例年12月上旬に製糖操業が開始されるが、今期の操業開始が例年通りスタートできるかは不透明な状況となっている。
同工場は村が建設し、宮古製糖が指定管理者となり操業している。3日から4日にかけて襲来した台風11号の影響で煙突が倒壊した。倒壊した煙突は高さ25㍍、直径90㌢の鉄製で、中央付近のつなぎ目が破損して折れた。
村所有の建物となっており、修繕は村が行わなければならず、修繕に向けて独自で調査を進めているが、同工場との協議は進んでいないという。煙突は10㍍ほど残っているものの、現状での工場稼働はできないことから、この状況が長引けば製糖操業開始が遅れ、農家にも負担がかかる。
垣花氏は「製糖開始までの日数を逆算すると日にちがあまりない。製糖工場と村で修繕に向けて話し合いが行われていると思うが進捗(しんちょく)はどうなっているのか」と質問した。
伊良皆村長は「台風で煙突が折れたがきょう現在まで宮古製糖からの報告は私には一切ない。相談もない。これからどのように修繕していくのかもまだ決まっていない」と話し、今後については「煙突がなぜ倒壊したのか原因究明も必要。どのような形で修繕するのか検討したい」と答えた。