勢力図の変化決定的に/市議会与野党
保守心和会の解散表明/西里氏「与党を支え切れない」
市議会の与野党勢力図の変化が決定的となった。27日に行われた9月定例会一般質問の中で、与党市議10人のうち保守系会派「保守心和会」の西里芳明氏が、知事選などをめぐる足並みの乱れに関する座喜味一幸市長の答弁を受け、「市長の答弁は理解できない。与党を支え切れないので、保守心和会は解散したい」と明言した。
心和会のうち会派長の上地堅司氏は与党に残り、西里氏と仲間誉人氏の2人は与党から中立に回る見込み。今後の勢力は、与党が10人から8人、中立が2人増の4人となり、野党は現状の12人を維持すると見られる。
上地氏は「3人で話し合って解散することを決めた。今定例会終了後に、事務局に解散の届け出を提出する」と説明した。
西里氏と仲間氏は、新たな会派を作ることも含めて調整中だという。
革新勢力と一部の保守勢力が相乗りし座喜味市政を支える「ワンチームみゃーく」。与党市議10人のうち、心和会の3人は、今月の知事選などで対立候補の応援に回り、今後の動向が注目されていた。
西里氏は一般質問で、知事選での伊川秀樹副市長や、ワンチームみゃーくの共同代表の応援演説について「あたかもワンチーム全体で玉城(デニー)氏を応援するかのような発言をした」と指摘し、「われわれ3人はどこに立つのか」などと不満を漏らしながら、今後のワンチームのあり方などについて質問した。
座喜味市長はワンチームみゃーくは市政においては大同団結し、知事選などはそれぞれの主義主張を尊重するスタンスだと説明。「今回の知事選に臨むありようを、中心的な皆さんで議論し整理していれば問題なく進んだのではないか。しっかりと話し合いを密にしておけば、こういう問題は無かったのではないか」と述べるにとどめた。