保守心和会が一転、存続/市議会
中立立場で座喜味市政支持/与党7、野党12、中立5人に
参院選、知事選を経て与野党構成が変化する転換期となった市議会の9月定例会。29日の最終本会議終了後、これまで与党の立場を取っていた「保守心和会」の解散の動きに注目が集まっていたが、一転して会派としては存続し、中立の立場で従来通り座喜味一幸市政を支えていくことでまとまった。これで与党は7人、中立5人、野党12人の構図となった。
同会派の構成メンバーは、代表の上地堅司氏のほか、西里芳明氏と仲間誉人氏の3人。当初は、上地氏が与党に残り、他の2氏は中立の立場を取るものと見られていた。
会派存続の判断について、上地氏は「これまで与党の立場で市長を支えてきたが、いろいろと難しい部分も出てきた。会派として3人が分かれるよりも中立の立場で座喜味市長を支える方が動きやすいとの判断になった」と説明した。
話し合いでは、与党の革新勢力とは一定の距離を置きながらも、中立の立場で座喜味市長を支える動きを継続することとなったようだ。
革新勢力と一部保守勢力で構成する座喜味市長を支える与党の「ワンチームみゃーく」は、参議院選、知事選挙における足並みの乱れも影響して、選挙後は内部で不協和音が生じていた。
座喜味市政としては与党がわずか7人となったが、同会派の3人がこれまで通りの姿勢を維持することで、結束力は弱まりながらも従来通りの勢力を維持できた。
しかし、内部に残る不協和音もあり、今後の動きも予測しづらい状況となっている。
一方で、29日に行われた最終本会議の補正予算案をめぐる与野党の攻防戦では、中立会派の「市民創会」(2人)がキャスチングボートを握ったこともあり、今後は中立の立場を取る5人の動きに注目が集まりそうだ。