世界的歌姫に同行/竹井千李奈さん
ガガさんのヘアメーク担当
アメリカの人気歌手・レディー・ガガさんのワールドツアーを支えている1人が宮古島の関係者で、家族が住むこの島を第2の古里としている竹井千李奈さん(37)だ。
竹井さんは、ガガさんのワールドツアーなどに同行し、ガガさん本人やダンサーらのヘアメークを担当。現在はニューヨークに住み、ファッションの最前線の場でその技術を磨いている。
神奈川県出身の竹井さんは、米ニューヨークの高校に留学していた20年前に家族が宮古島に移住。それから宮古島が里帰りの場所となった
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、なかなか里帰りもできなかったが、先月21日から宮古島に帰り家族との時間を楽しんだ。
久々の宮古島については「やはり、自然も海もきれいだし、とっても良い場所だと、改めて実感した」と笑顔で話した。
千李奈さんの父親は、宮古地区医師会会長で「うむやすみゃあす・ん診療所」の竹井太院長だ。娘の活躍については「ニューヨークに住んで世界中を駆け回り、親ができなかったことを経験しているのでうらやましいよ」と話した。
アメリカの高校卒業後、日本に戻った千李奈さんは一時、上野のドイツ文化村で働いた経験もあり、その時に本紙の「フレッシュさん」でも紹介されている。
それでも、幼稚園の時からの夢だったという美容師を目指して再度渡米。ヘアスタイリストとしてその技術を伸ばしていった。
そうした中、ガガさんを担当するヘアスタイリストからアシスタントとして採用され、2015年からガガさんのコンサートやミュージックビデオの撮影のほか、ガガさんが扱うファッション誌でのヘアメークを担当してきた。
夢を実現し、充実した日々を送っていることについては「もちろんプレッシャーはあるけど、チャレンジするという意味ではそれも楽しい部分。厳しい状況の中で対応能力と臨機応変に対応することの大切さを学んだ。また、いろいろな人に出会うことができて、多くの刺激を受けられるのも最高」と、笑顔になった。
島の子供たちへのメッセージとしては「どんな場所で生まれ育っても、やる気さえあれば夢はかなう。とにかくコツコツと努力してほしい。そして、チャンスがあれば迷わずに挑戦すればできないことはないと思う」とエールを送った。