学生寮新築工事で地鎮祭/宝塚医療大学
くわ入れで安全祈願/完成は24年2月を予定
2024年4月に統廃合で廃校となった城辺中学校舎を活用して観光学部の設置計画を進めている宝塚医療大学(兵庫県宝塚市、岸野雅方学長)の宮古島キャンパス学生寮新築工事の地鎮祭と直会が6日に同校舎で行われた。出席した大学関係者や工事関係者がくわ入れなどの神事を行い、工事の安全を祈願した。24年2月の完成を目指している。
地鎮祭では、岸野学長のほか建築を担当する北斗不動産ホールディングスの上田福三会長らがくわ入れの儀を行い、無事故無災害を祈願した。
神事後の直会で上田会長は「私も福里の出身で城辺中卒。会社としてもとても大きな仕事を任せられたと思っているので、しっかりと取り組みたい。これからもみんなで力を合わせて城辺を盛り上げて、ここで暮らし、学ぶ若者たちが良い学生生活が過ごせるような寮にしたい」とあいさつした。
来賓祝辞で同大学の岸野学長は「医療に関する大学が少し距離感のある観光学部を創設することについて、不思議に思うかもしれないが、これからの医療は病気やケガの治療だけでなく、予防医療、健康に生活するための取り組みも求められている。ヘルスツーリズム(旅行という楽しみの中で、健康の回復や健康増進を図る活動)について、学生たちにこの地で学ばせたいので、地域の人たちの力添えをぜひいただきたい」と述べた。
学生寮の構造は、RC造りで地上3階建て。建築面積は915・815平方メートル、延べ床面積は2081・798平方メートル。寮室はすべてワンルームで1階と2階が41室、3階が45室となり合計は127室となっている。
さらに、共用施設として、ランドリールーム、自動販売機コーナーのほか、各階1カ所ずつ合計3カ所にコモンスペース(共有リビング)が設けられる。