「カボチャ食べて元気に」/多良間村農業委
20ケースを宮古市へ
多良間村農業委員会(諸見里強会長)は東日本大震災で大きな被害を受けた姉妹都市岩手県宮古市への支援物資として5日、カボチャ20ケース(200㌔)を下地昌明村長に託した。委員をはじめ、島の若者たちの復興への思いがこもる真心の品。島でできることは何かを委員会で話し合い、若者たちが丹精込めたカボチャを送ることにしたという。
諸見里会長は「被災地は大変だと思う。多良間のおいしいカボチャを食べて早く元気になってほしいと願っている」と話した。
カボチャを託された下地村長は「農業委員会からのカボチャの寄贈はありがたい。南国沖縄の多良間で育った栄養豊富なカボチャを被災地の皆さんにお届けしたい。カボチャ料理で元気を付け、復興に頑張ることを願っている」と述べた。
多良間村は宮古市への義援金600万円と、島特産の黒糖約900㌔をすでに送付。村民からも義援金や支援物資が続々と届けられるなど、島では支援の輪が広がっている。
両市村の交流は、多良間村に漂流した宮古市の商船の乗員を島民が手厚く看護し、帰還させた史実をきっかけに始まった。姉妹提携は、1996年に締結された。