60~70歳代バンドお披露目
音楽で島盛り上げる/池間島
池間島出身の7人が民謡バンドを結成し、1日、池間公民館で集まったお年寄りに演奏を披露した。バンドは「池間かぎすまするき」と名付けた。「するき」は池間島の方言で「盛り上げる」との意味があり、文字通り音楽で島を盛り上げたいという気持ちを込めた。
メンバーは1954(昭和29)年生まれを中心に、リーダーで太鼓担当の奥原晴夫さん(67)、歌・三線の前泊正秀さん(同)、シンセサイザーの浜川己幸さん(68)、タンバリンの川上育子さん(71)、歌・三線の川上博樹さん(67)、歌・三板の奥原美和子さん(68)、オカリナの川上京子さん(70)と楽器も多岐だ。
同年代の仲良しグループで音楽好きが集まった。結成は2020年12月で、これまで何度もお披露目を計画したが、新型コロナウイルスや台風で実現できていなかった。奥原晴夫さんは「台風22号の影響があるのか、ひやひやしたが、4回目で実現できた」と喜んだ。「お年寄りは(社会福祉協議会の)生き生き体操教室で踊りなどを楽しんでいる。それに音楽も添えたいと考えた。島のお年寄りも若者も元気になればいい」と結成のきっかけを説明した。
この日は、胸にバンド名、背中に「池間行進曲」をプリントした青色のポロシャツ、帽子とそろいの衣装で演奏した。1曲目は歌詞が15番まであるという池間行進曲でスタートした。演奏を終えて川上博樹さんは「楽しかった。少し間違えたけど、みんながカバーしてくれた」と笑顔だった。
池間自治会の仲間広二会長はバンド結成を「とても良いことだ。継続していけば、島は元気になる。お年寄りも喜んでいる」と歓迎した。