伝統文化の継承誓う/3年ぶりにクイチャーフェス
第21回クイチャーフェスティバル2022(主催・同実行委員会)が5日、JTAドーム宮古島で開かれた。12団体が声を合わせて踊り、島の伝統文化の継承を誓った。会場には市民らが多数来場し、歴史ある伝統芸能と華やかな創作舞踊を満喫した。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。
伝統芸能の部には▽比嘉民俗芸能保存会▽宮国民俗芸能保存会▽漲水クイチャー保存会▽保良クイチャー保存会▽下地クイチャー保存会▽多良間村文化協会▽宮古民謡協会▽川満棒踊り保存会-が出演した。
創作芸能の部には▽平良裕明民謡研究所▽宮古島創作芸能団んきゃーんじゅく▽新羅Withぶどぅれサンガ▽創作演武団SUZAKU-が参加した。
伝統の部の団体は、各地で大切に継承されてきたクイチャーを披露した。男性は力強く大地を蹴って飛び跳ね、女性は優雅な動きで観客を魅了した。
創作の部に出演した団体は、クイチャーをモチーフにしたダイナミックな踊りで場内を沸かせた。
クイチャーフェスは昨年、一昨年と実行委員らによるディスカッションなどを行いながら、今後に向け意見を交わすことなどで大会のカウントを継続してきた。
同イベントの名誉顧問を務めるアイランダーアーティストの下地暁さん、元「THE BOOM」の宮沢和史さんらがゲスト出演し、代表曲を披露した。
大会長を務める座喜味一幸市長は「クイチャーはその場にいる誰もが踊りの輪に加わり、喜びを共有することに大きな魅力がある。クイチャーの迫力や熱気を心ゆくまで堪能してほしい」と語った。