役所周辺を市民交流の場に/宮古島市
基本構想策定へWS開催
市役所周辺の未来を考える市民ワークシップ(WS)が6~8日の3日間にわたって開かれた。市では市役所の周辺エリアを「市民交流の場」として新たなまちづくりを進めることを計画しており、2日目に当たる7日、市役所で約30人の市民らが参加して意見を出し合った。市ではワークショップでの提言などを参考に課題等を整理してまちづくりの基本構想を策定する予定だ。
市役所周辺は都市計画の基本方針となるマスタープランにおいて「重点推進プロジェクト」の一つと位置付けられており、市民サービス施設の集積や利便性の高い快適な住環境を創出することによる市民交流拠点の形成などを目指している。
ワークショップでは、まちづくりの総合技術コンサルタント会社で、この事業を市から受託している「昭和」(本社東京都)の河村健人さんが進行役を務め、まちの方向性や事業の進め方などについて考えた。
参加者はワークショップ初日に、市役所周辺をまち歩きしており、牛舎や井戸、畑など昔からあるものや飲食店やカラオケ店など新しい店舗などを見て回った。
同社の室伏長子さんがワークショップのこれまでの流れを図で表し、初日から活動を振り返った。
河村さんが全国の交流まちづくりの事例として、子どもの遊具のみではなく、多種多様な健康遊具が設置された大阪府吹田市の公園や、地域の人たちが日替わりでママやマスターをつとめる神奈川県鎌倉市の「まちのスナック」などを紹介した。
市都市計画課の與座靖人さんは「ワークショップはまだスタートの段階。これからも市民と一緒にいろいろな案を考えていきたい。情報を広く公開して活動していきたい」と話した。