車両パレードで訴え/秋季火災予防運動始まる
昨年は17件発生、被害754万円/市消防本部
「お出かけは マスク戸締り 火の用心」を統一標語に2022年秋季全国火災予防運動が9日から全国一斉に始まった。この日は車両パレードなどが行われた。宮古島市消防本部によると管内で21年中に発生した火災は17件で被害額は754万円となっている。同本部では運動を通して市民に防火意識を高めてもらい火災予防体制の充実と防止に努めてほしいと呼び掛けている。
地区別火災発生状況は平良が9件677万2000円、城辺が4件44万2000円、上野が2件30万8000円、下地が1件1万3000円、伊良部が1件5000円となっている。火災原因で最も多いのが不明で6件、続いて排気管(マフラー)2件、ライター2件、たばこ1件などとなっている。また、放火も1件あった。
期間中には重点目標の▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽木造飲食店等が密集する地域に対する防火指導の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物等における防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導等の徹底-の7項目で効果的と考えられる活動を行っていく。
同運動開始に当たり、宮國和幸消防長は「危険物施設への立ち入り調査や幼年防火クラブの園庭パレードなどを実施する。運動を通して、市民への火災予防の意識の高揚と火災についての注意喚起を行っていきたい」と話した。
同運動は火災が発生しやすい時期を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図り、火災の発生を防止し、高齢者を中心とする死者の発生を減少させるとともに財産の損失を防ぐことを目的に行われている。