宮糖城辺が年内操業/22-23年期サトウキビ
来月9日開始を決定/11万4000トンの搬入見込む
宮古製糖(渡久山和男社長)は14日、城辺工場の2022-23年期のサトウキビ製糖操業を12月9日に開始することを決めた。伊良部工場は同8日、多良間工場は同20日の操業開始を予定。3工場ともに収穫面積が増えており、昨年に比べて生産量はほぼ同水準となっている。城辺工場は3年連続の年内操業。同工場の年内操業については各地区のさとうきび生産組合も同日、工場を訪れ要請した。
宮糖城辺工場は今期11万4830トンの原料(サトウキビ)の搬入を見込んでいる。伊良部工場は6万1312トン、多良間工場は2万3335トンを見込んでいる。
操業日数は城辺工場が1日1500トン圧搾すると仮定し79日を予定。伊良部工場は1日500トン圧搾で123日、多良間工場が1日250トン圧搾で94日となっている。
伊良部工場と多良間工場については「資材が早めに入り次第、開始日を前倒しする可能性はある」と説明した。
今期操業日程は、同日の役員会で決定した。年内から操業を実施することで3月の早い段階で終え、春植えや株出し栽培の早期管理につなげたいという生産組合の要望にも応えた。また、原料の増産と製糖期間中、仮に長雨など悪天候が続き機械刈りがストップした場合も想定している。
前期(21-22年産)については質、量ともに豊作型だったが、天候に恵まれず、120日を超える操業となった。当初は晴天でハーベスターが順調に稼働したが、年明けから雨の影響で計画通りの原料を搬入できず、工場はスロー運転や一時休止を余儀なくされた。