下地島空港線 新道路へ切り替え完了
直線化で安全性確保/長山港入り口前
90度の急カーブ解消
伊良部池間添の長山港入り口前の平良下地島空港線改良工事について、県宮古土木事務所は18日、新道路を暫定供用開始した。急カーブを回避するために内陸部に直線道路を整備し、安全性を確保した。同事務所道路整備班は「暫定供用開始したが、残工事がある。引き続き理解と協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
新道路への切り替え作業は午前9時に実施された。一時的に車両通行を止め、パイロンなどで旧道路側をふさいだ。作業は混乱なく、無事に終了した。
旧道路の長山港前はほぼ90度の急カーブがあった。伊良部大橋、渡口の浜方面のいずれから進行しても下り坂で、速度が出やすい道路構造のため、通行上危険な箇所とされていた。
平良下地島空港線は、2015年1月に伊良部大橋が開通して以降、南側の集落や渡口の浜、下地島に向かう際の主要道路として多くの市民、観光客らが利用し交通量が急増している。
同改良工事は総事業費が約3億円。整備されている直線の新道路部分は延長約400㍍、幅員は基本12㍍で長山港に出入りする交差点部分などが15㍍となっている。
工事は2021年11月の契約後に着手された。今年4月からは現道路と新道路を接続する3カ所の工事が行われていた。
新道路に切り替え後は、歩道や側溝などの工事が実施される。旧道路は残されるが、新道路の歩道によって遮断される形になる。
宮古土木事務所が担当する事業区間は、伊良部大橋の伊良部側取り付け部分付近から下地島空港までの約7・7㌔。長山港前の新道路供用開始後は、道路の拡幅工事など整備を順次進めていくとしている。