県が肥育牛拠点産地に認定/宮古島市
ブランドづくりに拍車
【那覇支社】県農林水産部(比嘉俊昭部長)は8日、宮古島市を肉用肥育牛拠点産地に認め、県庁農水部長室で認定証を交付した。比嘉部長から下地敏彦宮古島市長に同証書が手渡された。
宮古島市の肉用牛拠点産地認定は09年の子牛に続き2度目。認定により農林水産戦略品目としての「宮古ブランド」づくりに拍車が掛かる。交付式に出席した宮古和牛改良組合の平良一夫組合長は「拠点産地の重みを認識し、産地形成を目指して頑張りたい」と抱負を述べた。
交付式で比嘉部長は「おいしい宮古牛をつくってもらうため、県としても肥育牛のブラン化に向け、積極的に支援していきたい」と述べた。
認定証を受け取った下地市長は「宮古では1万4000頭の牛を飼養しているが、2009年に宮古牛としてブランド生産した頭数は187頭。21年までには580頭の生産を目指したい」と拠点産地の認定を喜んだ。
同市の肉用牛飼養頭数は県内市町村村では石垣市に次ぐ頭数で県下2番目。「宮古牛」「宮古んま牛」のブランド化に向けた取り組みを強化している。
また販売額も09年の1億1686万円から21年の計画目標年には3億9660円を目指している。
商標登録の手続きも行っており、4月中には登録が完了する。老朽化した同市食肉加工施設の建設について下地市長は、「現在、検討委員会で建設計画を審議しているが、次年度には建設着工できるよう取り組む」と述べ、市としても拠点産地認定によるブランド牛生産を促進する考えであることを明らかにした。