11月の発生届けは148人/市新型コロナ
前月比減も今後の拡大懸念
11月の1カ月間に宮古島市で新型コロナウイルスに感染したとの発生届けがあった人数は148人となり、10月の198人を50人下回った。1カ月トータルでの届け出人数は減少しているものの、全国的には感染の「第8波」が始まったとも言われ感染者数の増加傾向が見られる中、宮古島でも月末に2桁の発生届けが続くなど、年末年始に向けこのまま感染の波が広がっていく恐れはないのか、今後の動向が懸念される。
宮古島市での11月の発生届け人数を日別に見ると、最も多かったのは29日の16人。次いで26日の14人、27日の11人。10人以上だった日はこの3日間のみとなる。
10月で10人を超えた日は6日間で、1日での最多人数は18人だったことから、前月比ではいずれも下回っているものの、11月は月末の26、27、29日に2桁台が集中したことから、12月もその傾向が続くことにならないかが心配される。
発生届け人数が0人だった日数は4日間で、前月の3日間より1日増加した。
県は9月26日から、新型コロナ感染者の全数把握の見直しを実施。それにより現在、発表されている宮古島市での感染者数は、届け出対象となっている▽65歳以上▽入院が必要な人▽重症化リスクがあり、かつ治療薬または酸素投与での治療が必要な人▽妊婦-に限られている。
宮古保健所の木村太一所長は、発生届け人数ではない実際の感染者数について、宮古毎日新聞が11月11日に行った取材の中で「推測では届け出対象の4~5倍くらいの感染者がいると考えられる」との認識を示している。
市では、年末年始の感染拡大に備えて、従来株とオミクロン株に対応したワクチン(2価ワクチン)を年内に接種するよう対象者に対し協力を呼び掛けている。
対象は、2回以上のワクチン接種を終えている12歳以上。11月からは4回目接種を終えているものの2価ワクチンが未接種の人を対象とした5回目接種も始まっている。
市によると「これまで2年間、年末年始の後に新型コロナは流行している。流行に備えて、重症化リスクの高い高齢者等はもとより、若い人にも接種を勧めている」という。