宮古島上空を初飛行/ブルーインパルス
曲技飛行に見物客歓声
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が11日、宮古島上空で展示飛行を披露した。観覧会場となった平良港トゥリバー地区の緑地公園には大勢の見物客が詰め掛け、白煙を噴射しながら飛行する6機編隊に大きな歓声を上げた。飛行は航空自衛隊宮古島分屯基地開庁50周年記念のイベントで、ブルーインパルスが宮古島で飛行するのは初めて。
ブルーインパルスは午前8時ごろから宮古空港に次々と降り立ち、展示飛行までの間、駐機した。空港周辺では望遠レンズを装着した人やフェンス越しに滑走路を見詰める人たちが多くいた。周辺道路は混雑した。
観覧会場となったトゥリバー地区にも朝早くから見物客が詰め掛けた。飛行を待つ間は航空自衛隊の南西航空音楽隊が演奏を披露した。
午前11時半すぎ、西側上空にごう音を響かせて、ブルーインパルスが姿を見せると大きな歓声が上がった。伊良部大橋上空からトゥリバー上空へ進入すると、さらに歓声が大きくなった。飛行の最後はライトを点灯し、噴射する白煙で「クリスマスツリー」をかたどった。
飛行後、航空自衛隊宮古島分屯基地の髙木寿宗司令は「那覇空港から飛行するプランだったが、宮古空港からの方がより長く楽しんでもらえると考えた」と説明し、民間空港利用については「平和の祭典である東京五輪でも飛行している隊」と、軍事利用ではないかとの指摘を否定した。観覧した座喜味一幸市長も「政治的な考え方には違いがあるが、(展示飛行は)別物だと考えてもらいたい」と話した。