年末年始 飲酒運転根絶に決意新た
3項目を重点目標に設定/交通安全県民運動出発式
21日から始まる2022年年末年始の交通安全県民運動に向けて宮古地区出発式(主催・宮古島市交通安全推進協議会)が20日、市役所2階大ホールで行われた。市や県、宮古島警察署、宮古島交通安全協会など関係者が参加し、飲酒運転の根絶や交通事故防止などに向けて決意を新たにした。同運動期間中は飲酒運転の根絶などを運動の重点として取り組んでいく。期間は来年1月4日まで。
今年は「飲酒運転 握るハンドル 手放す未来」をスローガンに▽飲酒運転の根絶および危険運転の防止▽歩行者の安全な通行の確保▽二輪車・自転車の交通ルール厳守の徹底-を重点目標としている。
出発式では参加者全員で交通事故犠牲者に対する黙とうを行った。主催者の座喜味一幸市長が「年末年始は酒を飲む機会が増えてくるが長時間の飲酒を避けるなど市民の皆さんには協力してほしい。これからも飲酒運転による悲惨な事故を無くすために飲酒運転を絶対にしない・させない・許さない行動を実践し、地域・職場・家庭、総ぐるみで交通安全意識の気運を高めよう」とあいさつした。
宮古島警察署の仲宗根宗信署長は人身事故(11月末現在)が91件発生し、このうち2件が死亡事故となっていることなどを説明し、「飲酒運転は犯罪。社会全体で飲酒運転の排除を図り、その根絶を目指そう」と訴えた。
また、同署の取り組みとして「地域住民が危険な交通事故に遭わず、穏やかな年末年始を迎えられるよう、飲酒運転をはじめとする悪質危険な交通違反の取り締まりを強化するとともに、関係機関や団体と連携し、交通安全思想の普及や浸透を図り、交通事故防止対策を強力に推進していく」と述べた。
このほか、宮古島地区交通安全協会の友利勝一会長が交通安全宣言を行った。式典終了後は車両パレードが行われ、パトカーを先頭に地域住民に交通安全を呼び掛けた。
同運動は、広く市民に交通安全意識の普及・浸透を図り、交通ルールの厳守と正しいマナーの実践を習慣付けるとともに市民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより交通事故防止の徹底を図ることを目的としている。