緊急通報の適切利用を/「110番の日」で宮古島署
チラシ配布し協力呼び掛け/商業施設でPRイベント
1月10日の「110番の日」に合わせ、宮古島警察暑(仲宗根宗信署長)は同日、サンエー宮古島シティでイベントを実施した。同署の署員や宮古島地区防犯協会、宮古島地区交通安全協会のメンバー、吉本興業所属の芸人「ゲラゲラ星人」らが参加し、買い物客にチラシなどを配布し、適切な110番通報を呼び掛けた。
2022年の同署管内の110番通報(有効受理件数)は4327件(暫定値)、同署代表電話(72・0110)への直接通報件数は4397件で、二つを合わせた件数は8724件となっており、1日平均で24件の通報がある。県内全体では14万5965件で、このうち4678件が緊急性のない通報だった。
同署管内では交通事故発生や路上寝、事件発生などの通報が多いという。一方、同署管内ではないものの、「パチンコで勝てない」や「パソコンの調子が悪い」「仕事がないので紹介してほしい」といった通報もこれまでにあったという。
仲宗根署長は「いたずら電話や緊急性のない通報は警察の事件・事故への素早い対応を遅らせる原因にもなりかねない」と訴えるとともに、「110番通報は事件や事故の緊急時に皆さんの安全を守る電話。事件や事故の緊急の対応が必要な場合はためらわずに通報してほしい」と呼び掛けた。
また、相談などについては「警察安全相談専用ダイヤル#9110や各種相談電話を利用してほしい」と語った。
沖縄県警では新たに「110番映像通報システム」の試験運用が22年10月始まっており、今年4月からは本格運用が予定されている。同システムは通報現場の映像や画像が県警の通信司令課に送信できるもので、通報時に警察官が映像などの送信が必要と判断すれば、通報者に映像などの送信を依頼する。