「118番」正しい利用を/宮古島海保
9割が間違い、いたずら/海の緊急時通報を周知啓発
宮古島海上保安部(福本拓也部長)は「118番の日」の18日、118番の重要性をより一層多くの人に理解してもらおうと、「118番」PR大使の宮古島住みます芸人「ゲラゲラ星人」、海上保安庁マスコットキャラクター「うみまる」と共に市役所や宮古空港到着ロビーで周知啓発活動を行い、市民らに「118番」の正しい利用などを呼び掛けた。
このうち市役所では、「ゲラゲラ星人」らがリーフレットを配布し、「海の事件・事故は118番へ」と適切な利用を呼び掛けた。
「118番」は海上における事件・事故の緊急通報用電話番号として2000年5月1日から運用を開始した。しかし、年間の受理件数のうち間違い電話やいたずら電話などの「非有効通報」の割合が多いことが課題となっている。
県内を管轄している第11管区海上保安本部によると、22年の118番通報総件数は前年(6600件)と比べ431件減の6169件で、うち5709件(92・6%)が間違い電話などの非有効通報だった。
同本部では、間違い電話やいたずら電話などにより、救助要請など緊急性のある通報がつながらない場合もあることから「緊急の時だけ利用してほしい」と適切な通報を呼び掛けている。
子供が海好きで夏はよく遊びに行くという30代女性(平良東仲宗根)は、「118番のことは聞いたことがある。もし、海での事件・事故を見たときはしっかり活用したい」と話した。
有効通報は460件(7・5%)で、最も多いのは「人身事故」の245件(4・0%)。次いで「情報提供」の137件(2・2%)、「船舶海難」78件(1・3%)だった。