乗降客数は135万2000人/前年比51万3000人の増
行動制限緩和で需要回復/22年宮古空港
宮古空港管理事務所(市空港課)のまとめ(速報値)によると、2022年の1年間に宮古空港を発着した旅客数(乗降客数)は135万2354人となり、前年の83万9132人を51万3222人上回った。100万人台を回復するのは2年ぶりで、前年実績を上回るのは3年ぶり。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の解除により行動制限が緩和され、国内旅行の需要が回復したことなどが主な増加の要因と考えられる。
22年の乗降客数を月別に見ると、県全域がまん延防止等重点措置の対象に指定されていた1月は4万8716人と前年同月とほぼ同じ人数となり、2月も4万人台にとどまった。
しかし3月には9万2716人にまで増加。4月も9万人台を維持すると、5月には10万人を超え10万4011人に。1カ月の乗降客数が10万人台となるのは20年11月以来の1年6カ月ぶりとなった。
その後も10万人台を維持し、夏の観光シーズンとなる7月には15万625人、8月は15万5698人と2カ月続けて15万人を超えた。1カ月の乗降客数が15万人台となるのは19年11月以来となった。
そして10月は15万6891人と、22年の単月としては最も多い乗降客数となった。10月には全国旅行支援がスタートし、海外旅行が制限される中で国内旅行の需要が高まったことも増加の要因の一つと考えられる。
22年の乗降客数を路線別に見ると、最も多かったのは那覇線の72万5864人。次いで羽田線の32万9385人、関西線の11万2096人と続く。名古屋線は7万6341人、石垣線は6万8366人、多良間線は3万5656人だった。
日本トランスオーシャン航空は、これまで季節運航だった関西線を3月26日から通年運航とすることを決定。それに伴う便数の増加が23年の乗降客数増に寄与することが期待される。