ソフト交付金の配分決定/沖縄振興会議
宮古島市6億900万円/多良間村2億500万円
【那覇支社】2023年度の沖縄振興特別推進交付金(ソフト交付金)について県と各市町村が配分を協議する「沖縄振興会議」(会長・玉城デニー知事)と「沖縄振興市町村協議会」(会長・桑江朝千夫沖縄市長)が30日、豊見城市の沖縄空手会館で開催された。配分額は宮古島市が前年度比1千100万円減の6億900万円、多良間村が前年度と同額の2億500万円で決定した。
ソフト交付金は、沖縄振興予算のうち、使途について自治体の自由度が高い一括交付金の一部。23年度の総額は、前年度比4億円減の390億円で、県配分が214億円(54・9%)、各市町村への配分額が176億円(45・1%)となった。
会議に出席した宮古島市の座喜味一幸市長は「ソフト交付金が、減額された中での事業費の配分額は一定の評価ができる。今後、国との交渉、県の働き掛けで(24年度)予算を確保することが重要だと思う」と述べた。
その上で、座喜味市長は「投資効果、優先順位を決めて、丁寧に事業を執行することが課せられた課題だ」と話していた。
多良間村の伊良皆光夫村長は、前年度と同額の配分額だったことに対して、「継続事業を進められることに、ほっとしている。全体的に減額された中で、良い額だと思っている」と語った。
また、伊良皆村長は「予算全体が減額されたという厳しい状況で、今後、県と市町村の国への要請活動が重要になる」と述べた。
このほか、同会議では▽県と市町村の配分率を1対1にすべきではないか▽子育て世代に配慮し、給食費の無償化を全県的に行うべきだ-などの意見が各市町村から挙がったという。県予算の使い道としては、離島の「不利性解消事業」などに充当する方針。県は24年度予算の増額確保を目指し、市町村と連携しながら進めたい考えだ。