飲酒運転検挙数は63件/22年管内交通違反
宮古島署 事故防止へ取り締まり強化
宮古島署(仲宗根宗信署長)はこのほど、管内の2022年(1月~12月)交通違反検挙状況と交通事故件数(速報値)をまとめた。それによると特に悪質で危険性の高い事故の原因となる「交通三悪」の検挙件数は85件となり前年比で16件減少した。そのうち飲酒運転検挙数は63件と多いことから、同署ではさらに取り締まりを強化する方針だ。
主な違反別検挙数は無免許運転が15件(前年比15件減)、飲酒が63件(同3件減)、速度違反が5件(同2件増)、信号無視は85件(同28件減)、一時不停止が579件(同161件増)、携帯電話使用等が189件(同65件減)、シートベルト未装着108件(同50件減)となっている。酒気帯び運転に関しては依然として早朝に検挙されるいわゆる「二日酔い運転」が多い現状だ。
飲酒運転根絶の取り組み強化として、22年4月1日から改正道路交通法が施行され、乗車定員が11人以上の自動車1台以上保有か自動車5台以上を保有している事業者は自動車の安全な運転に必要な業務を行うものとして、「安全運転管理者」を選任し、その業務に「アルコールチェック」が加わり、安全運転管理者選任事業者に対し、運転者の酒気帯びの有無について「目視等」での確認と一年間の記録保存が義務付られた。
一方、交通人身事故は101件発生(同54件増)し、このうち死亡事故は2件(同2件増)あった。また、物損事故は2062件発生(同613件増)となった。特徴としては交差点での出会い頭事故が多い状況となっている。また、物損事故の約半数がレンタカー絡みの事故だという。
同署では「重大事故につながる交通三悪の取り締まり強化はもちろん、交差点での事故を減少させるため、信号無視や一時不停止などの取り締まりも強化していく」などと強調した。