旧十六日祭はふるさとで/3年ぶり行動制限なし
宮古空港 家族との再会喜ぶ
きょう6日は旧暦1月16日で、あの世の正月「ジュウルクニツ(旧十六日祭)」。宮古の家庭によっては墓や仏壇に果物や菓子、豚肉・魚料理などのごちそうを供え、先祖に無病息災や子孫繁栄を祈る。昨年までは新型コロナウイルス感染症の影響で行動制限があり、帰省する人たちの姿もほとんど見られなかったが、今年は3年ぶりに行動制限がなくなったこともあり、5日の宮古空港では朝の便から、先祖に供える手土産を抱えた帰省客らでにぎわった。
この日は旅行カバンを手にした家族連れらが来島し、出迎えた祖父母や両親との再会に「久しぶり」「会いたかったよ」などの声が聞かれ、空港内には笑顔が広がった。航空会社によると、那覇発宮古行き、宮古発多良間行きの下り路線は5日が、上り路線のうち宮古発那覇行きは7日がやや混み合っているという。
東京から来る親戚を迎えに来た金城博明さんは「新型コロナでまだ大勢で集まるのはどうかと思うが久しぶりに会える人たちもいるので楽しみ。また、大人数で集まれる日が早く来てほしい」と話した。
那覇から家族で帰省した渡真利翔子さんは旧十六日祭での帰省は3年ぶりだという。「コロナも多少落ち着いてきてやっと帰ることができた。みんなの顔を見るのがとても楽しみ」と笑顔で話した。
浦添市在住の30代の男性は「昨年までは帰省をためらっていたが、今年は行動制限などもないので島に帰ろうと思っていた。久しぶりに会う人たちもいると思うでいろいろな話をしたい」と話した。