みやこ福祉会にチャレンジ賞/ノウフク・アワード22
農福連携の取り組み評価/宮古からは受賞初
伊志嶺理事長ら受賞の喜び報告
みやこ福祉会(伊志嶺博司理事長)が、農業と福祉が連携した優れた事例を表彰するノウフク・アワード2022(主催・農福連携等応援コンソーシアム)チャレンジ賞に輝いた。宮古からの受賞は初という。17日、会見した伊志嶺理事長は農業やレストランなどで障がい者の安定就労に取り組む法人全体で評価されたと喜び、「今後も障がい者が人生を謳歌(おうか)できる環境づくりに取り組みたい」と語った。
農福連携は障がい者に農林水産業で活躍してもらい、自信や生きがいを持って社会に参画してもらうとともに、担い手不足や高齢化が進む農林水産業の働き手の確保、共生社会の実現に貢献する取り組み。
農林水産省は、農福連携の取り組みを国民的運動として推進するために優良な事例を表彰し、全国への発信を通じて他地域への普及に取り組んでいる。
農福連携等応援コンソーシアムは、農水省と関係団体などが連携して20年3月に設立。3年目となる今アワードの表彰は、みやこ福祉会を含め全国23団体が受賞した。
同福祉会は、水菜やルッコラなどを栽培する就労継続支援A型事業所「野菜ランドみやこ」で、LED照明やソーラーパネル導入による低コスト栽培で収益を伸ばし、周年栽培で通年での作業を創出することで全国平均を上回る賃金・工賃を実現している。
また、法人産野菜などを使った料理を提供するB型事業所「レストラン太平山」を開設し、地域交流の場を生み出すことで多様性のある地域づくりに貢献していることなどが評価された。
野菜ランドみやこで会見した伊志嶺理事長は、「農福という言葉ができる前から農業は障がい者就労に適していると取り組んでいる。それが評価されての表彰だと思う」と説明。「受賞は職員の頑張りや、従業員が日々当たり前に作業に取り組んでいるおかげだと感謝している。受賞をみんなで喜びたい」と話した。