健康維持への理解深める/宮古島健康フェスタ
保健所長、病院長ら講話/地区医師会主催で初開催
第1回宮古島健康フェスタ(主催・宮古地区医師会)が19日、市保健センターで開かれた。宮古保健所の木村太一所長ら4人が、新型コロナウイルスの流行状況や加齢に伴う運動器症候群などをテーマに講演。多くの市民が訪れ、健康維持について理解を深めた。
木村所長は新型コロナについて、宮古地区の患者数は2万人を超え、5人に2人が感染したことを説明。人口当たりでは県より多く、国の約2倍であることを明らかにした。
コロナ禍の中で、特定健診とがん検診の受診率が低下していることを強調し、「今年、ぜひ特定健診とがん検診を受けてもらいたい。病気の早期発見につなげてほしい」と呼び掛けた。
宮古病院整形外科の池間正英部長は、加齢に伴って高齢期に弱る「フレイル」や、骨や関節など運動器が弱る「ロコモ」、筋肉量が減る「サルコペニア」について講話。ロコモを予防する運動として、片脚立ちやスクワットなどを紹介した。
みやぎMs・クリニックの宮城博子院長は「女性のライフステージと生活習慣病」、うむやすみゃあす・ん診療所の竹井太院長は「アバ!今のあなたで大丈夫?」をテーマに講演した。
同フェスタは、3年前から計画が進められていたが、新型コロナの影響によって開催が見送られていた。会場には医療機関によるブースが設置され、市民の相談に応対した。
主催者を代表して宮古地区医師会の竹井太会長は「宮古島はメタボや高血圧が日本一多かった。この10年間で良くなったが、まだ不十分だ。この機会にいろいろな情報を得てほしい」とあいさつした。
座喜味一幸市長(代読・友利毅彦市民生活部長)は「地域住民の健康づくりの場を広める啓発活動のため、今後も関係機関と連携した取り組みを深めたい」と述べた。