上野と伊良部 ホテル計画3件を承認/市景観審議会
「基準におおむね適合」/来月6日に市長へ答申
市景観審議会(池田孝之会長)の2022年度第3回審議会が22日、市役所で行われた。市から諮問を受けた上野宮国での継続審議と新規各1件、伊良部池間添での1件の計3件のホテル計画について審議した結果、3件とも基準におおむね適合するとして承認した。審議結果は審議会の意見を付けた上で、3月6日に市長へ答申される予定となっている。
継続審議となっていた上野宮国のホテル計画は、リゾート施設が建ち並ぶ南岸エリアへ新たに地下1階、地上7階建て(高さ32・70㍍)、客室98室のホテルを建設するもの。
21年8月の審議会では地下1階と地上9階建て(40・15㍍)で120室の計画だったが、高さが海岸地域景観ゾーンの景観形成基準(13㍍以下)を大きく上回っていることなどから「再検討を求める」とし、同9月下旬に取り下げられていた。
今回は建物を2層削減し前回審議会で最も強かった高さについて対応していることなどから、おおむね認めることとした。
伊良部池間添のホテル計画は、傾斜地に地上4階建て(13㍍)が4棟、階段状につながる建物(客室138室)、地下駐車場(140台)を整備。上野宮国のホテル新築工事計画は、県道沿いから少し下がった敷地に3階建ての宿泊棟(10・57㍍、6室)と2階建ての管理棟(7・37㍍)を建設するもの。
審議会は3カ所を現場視察した後に開催。諮問した大嶺弘明建設部長は委員の対し「市はまだまだ開発計画がある一方、景観を守らねばならず、委員の皆さんは難しいかじ取りをすることとなる。今回も率直な意見をよろしくお願いしたい」と呼び掛けた。