宮古島キャンプたけなわ/戻ってきた地元との交流
教室、合同練習で「地域貢献」/大学・社会人野球
大学・社会人野球チームが宮古島でキャンプインし、3球場で強化を進めている。新型コロナウイルス対策を目的とした規制が緩和され、今年は計9チームが実施、または予定している。少年野球チームを対象にした野球教室や高校球児との合同練習も開催するなど地元との交流も徐々に回復。寂しかった球春に、にぎわいが戻ってきている。
「気候は最高。日本ではないみたいだ」と話すのは社会人野球の日本製鉄鹿島野球部(茨城県鹿嶋市)の中島彰一監督。宮古島キャンプは初めてで「設備も十分。来年も来たいが、人気があるので(他チームとの)競争になる」と話した。
野球を通しての交流も活発だ。日本通運野球部(埼玉県さいたま市)は、小学生約120人を対象に野球教室を開いた。澤村幸明監督は「キャンプをさせてもらっているので、地域貢献は私たちの役目」と語った。選手たちも「一緒に練習して元気をもらった」と楽しんだ様子だった。
社会人との合同練習を行った宮高の平良栄二監督は「プレーの正確さや速さ、ボールの力強さを目の当たりにして、生徒たちは春季大会前に良い体験をしたと思う」、川根心真キャプテンは「学んだ技術やプレーを練習に取り入れたい。春の大会ではそれをしっかり出して、一戦一戦勝っていきたい」とそれぞれ収穫を口にした。
市スポーツ協会は、市民球場のピッチャーマウンド、ブルペン、バッターボックスに赤土を入れ替え、受け入れ体制強化を図った。
同協会の砂川恵助会長は「既存の施設整備を十分にし、練習に適した環境にしたい。予算の問題もあるが、チームや選手たちの要望にはできる範囲で応えていきたい」と語った。