23年度一般会計 376億円の予算案提出へ/市議会3月定例会
し尿処理施設整備に5億円/市が全員協で議案を説明
市議会(上地廣敏議長)の全員協議会が24日、市議会全員協議会室で開かれ、市当局から市議会3月定例会に提出される議案の説明があった。この中で前年並みの376億円の編成となる2023年度一般会計予算案や新年度事業が示された。し尿等処理施設整備事業は5億3781万円で、実施設計を行った後、9月以降には工事着工に取り組む計画となっている。
23年度一般会計予算案は前年度と比べて1550万円増える。増加率は0・04%。歳入の構成比は、自主財源が26・5%で、大きな比重を占める市税は63億3016万円と前年度比5億3012万円の増を見込んでいる。
一方、国や県から支出される依存財源は73・5%と高く、国庫支出金は同比8億3445万円減の61億2939万円、県支出金は同比3億6087万円増の61億3561万円となる。
歳出では各種事業を展開する。し尿等処理施設整備事業のほか、農業生産力向上および農家所得アップ支援事業として1億6769万円、農産物流通条件不利性解消事業補助金として1億5022万円、雨漏りなどの被害があった平良第一小学校体育館改修工事に1億5255万円、西辺中学校校舎改築事業として校舎の解体と仮設校舎の設置で2億315万円を計上した。
このほかの新規事業は無電柱化推進事業(1億2260万円)、宮古馬利活用スタートアップ事業(1200万円)、水上オートバイ等事故防止重点区域等監視カメラ設置(372万円)、電気自動車および関連機器購入補助金(930万円)などが計画されている。
歳出予算を性質別に見ると、人件費や物件費などの経常的経費が314億414万円、普通建設事業費や単独事業費などの投資的経費は37億1698万円、その他経費は25億6887万円となっている。
3月定例会には22年度の一般会計や特別会計の補正予算案が上程される。市の情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例制定や児童館条例の一部改正、市上野資源リサイクルセンター指定管理者の指定などの議案も提出される。