生コン、4月から値上げ/1立方メートル1800~2500円の増に
エネルギー価格高騰の影響で/宮古島協同組合
宮古島生コン協同組合(平井才己代表理事)は4月1日から生コンクリートの販売価格を1立方メートルで1800~2500円値上げする。ロシアによるウクライナ侵攻など国際情勢におけるエネルギー価格の高騰が理由。同組合は6日、「原材料や電気料金の高騰で値上げせざるを得ない」と市民に理解を求めた。
値上げはセメント、砂などの配合度合いによって変わるが、「強度21Nm/m、スランプ8センチ」の生コンは、1立方メートルで2万6350円(税抜き)となり、現在の価格より1850円高くなる。
生コン価格は、1年前にも2800円上がっており、3年連続の値上げ。今回の値上げによる施主の負担は、「強度21Nm/m、スランプ8センチ」の生コンを100立方メートル使用する場合、18万5000円が増えることになる。
生コン製造において宮古島産で使えるものは水のみで、セメントや砂、石の主な原材料は沖縄本島から輸送している。原材料の高騰がそのまま市民負担に直結することが現状だ。
同組合の安谷屋政秀事務局長は「今年になってセメントが1トン当たり3000円値上がりした。これまでの輸入ルートであったロシアからオーストラリア、インドネシアに変更し輸送費も高くなっている」と説明した。
その上で、「型枠や鉄筋などの資材も高騰しており、個人で家を建築することが厳しい状況になっている。セメントの価格の高騰が収まった場合、生コンを値下げするかは理事会で検討したい」と語った。
同組合には協栄生コン、昭和建設工業、大米建設(宮古工場)、平良土建、宮古生コン、大栄生コンの6社が加盟している。