市内全地区で高齢化率上昇/市議会3月定例会一般質問で市答弁
市全体で5ポイント増の27%/伊良部は14ポイント増の42%
2023年2月末現在の宮古島市の旧市町村別高齢化率を17年前と比較すると、すべての地区で上昇していることが分かった。増加率が最も高かったのは14・16ポイント増となった伊良部地区で高齢化率は42・99%。次いで高かったのは7・85ポイント増の城辺地区で高齢化率は41・33%。市全体の増加率は5・79ポイントの増で高齢化率は27・76%となっている。16日に開かれた市議会3月定例会一般質問の下地信男氏の質問に対し仲宗根美佐子福祉部長が説明した。
17年前の2006年2月末時点での宮古島市全体の全世代人口は5万5532人、65歳以上の高齢者人口は1万2201人で高齢化率は21・97%だった。地区別に見て高齢化率が最も高かったのは33・48%だった城辺。次いで伊良部の28・83%、下地の27・70%、上野の23・06%と続き、最も低かったのは平良の17・66%だった。
17年後の23年2月末現在を見ると、宮古島市全体の全世代人口は5万4896人、高齢者人口は1万5240人で高齢化率は27・76%。地区別に見て高齢化率が最も高いのは伊良部の42・99%で、高齢者人口では257人増、高齢者率は14・16ポイントの増となっている。
次いで高齢化率が高かったのは城辺の41・33%。高齢者人口は250人減少しているが、全世代人口の減少幅が大きかったことから高齢化率は7・85ポイント増加する結果となった。
下地の高齢化率は34・94%で高齢者人口は119人増加し、高齢化率は7・24ポイント増加している。
高齢化率が最も低かったのは平良の23・62%だが、17年前と比較して高齢化率の増加幅が最も少なかったのは上野で、平良が5・96ポイント増となっているのに対し、上野は1・42ポイントの増にとどまっている。
平良、上野の高齢化率が他地域と比べ低くなっている要因としては、高齢者人口は増加しているものの、全世代人口も増加していることが考えられる。